花マガ(淡路花博20周年記念 花みどりフェアwebマガジン)

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「花みどりフェアに寄せて。淡路を思う♡ 」洲本市立五色図書館・木田館長(特別寄稿)

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レポーター紹介

投稿者洲本市立五色図書館・館長 木田 留美
性別女性
年代60代
住まい洲本市
趣味読書・音楽鑑賞・ガーデニング
自己紹介淡路生まれ淡路育ち。学生時代の4年間と就職してからの大阪池田市在住3年間だけ、島外生活。故阿久悠さんと同じく、駐在さん(警察官)の父を持ち「もうきっと島には帰らない」と島を出た阿久さんとは対照的に「きっと島に帰ってくる」と帰島。38年間学校教育現場一筋で勤務。4月から憧れの図書館勤務。

 現在行われている、花みどりフェア~淡路花博20周年記念~は、2000年ミレニアムの年に開催された国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000」から20周年を記念して開催されています。

 この時のテーマは「人と自然のコミュニケーション」

 関西空港建設のために採土した跡地を修復して、環境開発を未来へつなげる試みが成功し、大盛況でした。

 当初の目標入場者数200万人を大きく上回り、694万5336人もの入場者数を記録したようですね。

 20年前といえば、私の子どもたちも小学生で、「世界一大きい花・ラフレシア」を見たい、夢ハッチ号に乗りたいと淡路花博を訪れた記憶があります。

 娘のために買い求めたピンクの花を持つ蜂さん、「夢ハッチ」のぬいぐるみ。ずいぶん長い間リビングの出窓に鎮座していましたが、いつの間にか姿を消してしまいました。一体、どこへ飛んで行ってしまったのでしょう?

もしかしたら、今でも季節ごとに咲き誇る淡路島の花畑へ、ミツバチ達と共に花蜜を集めに回っているのかもしれない!そんな幻想を抱いてしまうくらい永田萌さんのデザインは素敵でした。

 

その20年後に再び淡路花博を記念した「花みどりフェア2021」が開催されたって、何て素敵な事でしょう。

テーマは「みなとつながる花 緑 食の島」

進化した淡路島へようこそ。

自然を壊すことなく、淡路の美しいロケーションをさらに「進化」させてきた20年。温暖な気候を生かし、丁寧に育てられた食材を用いたお料理の「深化」。

淡路は本当に素敵だと思うのですよ。

 

淡路に生まれ育った私ですが、学生時代と就職しての3年。トータルで7年間を島の外で生活しました。この7年間があったからこそ、淡路の良さを再発見できたと思うのです。

 

淡路花博から、さらに30年遡りましょう。

私は、10歳。「二分の一成人」の頃です。

その頃、淡路島は、「花とミルクとオレンジの島」というキャッチコピーが付いていました。

 

【オレンジの島】


「鳴門オレンジ」という淡路独特のミカンが栽培されていました。洲本市内では、「鳴門漬け」を販売しているお店が何軒かありました。鳴門オレンジの皮を砂糖漬けにしたお菓子です。お煎茶や玉露など日本茶とよく合います。高級なお菓子で結構、お値段もはっていたと思います。

私の母は、この鳴門漬けが好きで「淡路らしいお土産」として、ちょっと気の張った方への「お持たせ」にもよく使っていたように思います。

でも、小学生の私は、この「鳴門漬け」があまり得意ではなくて・・・

「美味しいのよ。高級なお菓子なのよ。」と、薄く切った鳴門漬けをおやつに出してくれたことがあります。母にしてみたら、大盤振る舞いだったのでしょうが、私は『かっぱえびせんの方がよっぽどいい。』と心の中で思っていました。

そんな私は、今、長手長栄堂さんの「淡路オレンジスティック」が大好き!!オレンジピールとチョコレートの出会い最高です。このオレンジピールは、鳴門オレンジの皮を使っています。淡路銘菓の進化だと思っています。

温州みかんの栽培も多くなされていて、こちらの方は大好きでした。

運動会の頃(当時は10月実施)には、皮が緑色の「早生みかん(わせみかん)」が付きもの。お重箱に入ったお弁当と梨と「早生みかん」を持って、家族が運動会を見に来ました。お正月の時期に箱買いしたみかんをこたつに入って家族みんなで食べました。

緑のみかんもオレンジ色のみかんも、さわやかな甘みと共に、家族との懐かしく楽しいシーンを思い出させてくれます。

 

 

【ミルクの島】

酪農が盛んだった淡路島。

北阿万農協の牛乳工場を見学に行って、「牛乳は噛むように飲んでください。」と説明されたことを覚えています。瓶詰牛乳が、くるくるとベルトコンベアーの上を流れてくるのが面白かったです。当時は牛乳工場が今よりもっとたくさんありましたね。

今、淡路島は、牛乳よりお肉の方がトレンドになったかも知れません。

 

【花の島】

でも、一貫して【花の島】は変わっていません。
「花とミルクとオレンジの島」として、淡路島を広報し始めたのは1960年。私の誕生する一年前。(早生まれですので同級生は、ほとんど1960年生まれ。)
昭和、平成、そして令和と、淡路島の変化を見つめてきた私。
淡路島に生まれ育った私。

大学生時代から7年間だけは、島外在住だったのですが、再び島に戻り『耳順』となる今日まで、淡路島内三市の子供たちの教育にずっと携わってきました。
そして、2021年4月からは、あこがれの図書館勤務。
図書館で働くというのは、私の子供のころからの憧れでした。

先日、「花みどりフェア」が、淡路花博20周年を記念して開催されているということから、ふと勤務先の資料を閲覧してみる気になりました。今回の記事を書くにあたって平成12年3月18日に開催された「ジャパンフローラ淡路花博」の新聞記事を調べてみようと思ったわけです。
閉架室に入り、くるくるとハンドルを回し、いざ資料探し、写真捜し。記憶を巻き戻すような気分です。ところが、いざ資料を探してみると、平成14年7月からの分しかありません!
ああ、当然です。
愛称「えるる図書館」、五色図書館は、平成14年3月完成。同7月11日に竣工式でしたから、平成12年当時の新聞資料はなくて当然でした。

でも、奇跡的なことが一つ起こったのですよ。コロナ禍のため、それまで『お話の部屋』に飾ってあった、たくさんのぬいぐるみは会議室の箱の中にしまい込まれていたのですが・・・
資料探しの同日、会議室の整理をしていると、なんと「夢ハッチのぬいぐるみ」が現れたのです!しかも、わが家にいた子より二回りくらい大きくて、まるでかわいい女王蜂様。
奇跡のような出来事。

 

『「えるる五色図書館の花みどりフェアにちなんだ企画」に協力するわ。』と、夢ハッチが現れてくれたとしか思えない。さっそく、花みどりフェア秋2021のポスターと記念写真。


「館長だより」の横でも記念写真。


私が勤務している洲本市立五色図書館は、来年20周年を迎えます。「ジャパンフローラ淡路花博の20周年」と一年だけ、ずれていて残念ですけど。

では、「花みどりフェア」にちなんだ、「えるる五色図書館」での企画展のお話を。

 

【「えるる五色図書館」での企画展】

ただいま、ブラウジングコーナーにて、「癒しの布花二人展」を開催しています。

期間は、10月1日から10月31日まで。(毎水曜日の休館日を除く)
図書館の開館時間内の10:00から18:00までです。もちろん無料。


大きな木の下をイメージしたエリアに、豪華、華麗にディスプレイされています。「布花」は、布の素材を選び、布を染めるところから始めます。そして、花弁や葉の形を何千枚も切り、花に仕上げていくのです。

今回展示をしてくださったお二人は、五色浜や慶野松原浜まで流木を拾いに行き、これもうまくアレンジされています。また、山で蔓を取ってきて、籠に編み上げ、蔓籠の中にもお花を優しくディスプレイ。

さらに、この布花畑の中には、お花のドレスを着た「妖精さん」が何人かいるのですよ。(うん?妖精は「人(にん)」と数えるのか?) 


親子で訪れて下さった来館者様は、「ウォーリーを探せ」のように親子でお楽しみ。
図書館の本に囲まれたの空間の中に、「布花によるお花畑」が登場しました!!

花みどりフェアの洲本メイン会場は、洲本市中心市街地。


洲本図書館の横、洲本市民広場では10月も数々の関連イベントが行われます。
また、レトロな赤レンガ造りが素敵な洲本図書館の中庭では、夜な夜な「天地開闢~国生み神話~」の幻想的な空間が浮かび上がります。

週一回は、本の回送で洲本図書館へ出向きます。洲本メイン会場を通るたびに、目で花みどりを楽しみます。
「S BRICK」もでき、淡路の食の進化さえも、漂ってくる「美味しい香り」が、私に知らしめてくれます。

「花とミルクとオレンジの島」は、「花と緑と食」の島へと進化したのです。
いえ、きっと淡路はこれからも進化し続けるでしょう。
図書館に勤める者としては、今後20年後の「花みどりフェア」の時は、「花と緑と食とカルチャー」の淡路として、「文化の香り」が一段と高まっていることを期待します。

 

特別寄稿:洲本市立五色図書館(えるる五色図書館)館長 木田 留美

 

※ 「えるる」とは、小さな子どもから高齢者まで、幅広く、末永く(Long)みんなに愛される(Love)の頭文字のLと、様々な情報や知識を「得る」ことができるようにとの願いが込められています。

※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。

Date:2021.10.19

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