花マガ(淡路花博20周年記念 花みどりフェアwebマガジン)

決戦!淡路島 明石焼VS.たこ焼「仁義ある戦い」

  • グルメ

レポーター紹介

投稿者西海岸の住人
性別男性
年代60代
住まい兵庫県洲本市
趣味撮影
自己紹介「あなたの淡路島」を発見する一因になるような内容をお届け出来ればと、何の根拠も無く無責任に勝手に考えております。宜しくお願いします。

□プロローグ

淡路島のお向かい、明石には江戸時代からの歴史を持つ「明石焼」(別名「玉子焼」、以下「明石焼」とします)が有ります。そして少し離れた大阪には知名度が今やほぼ全国区の、大阪名物たこ焼が有ります。どちらも「たこ」を使った人気の食べ物です。

では明石と大阪の間に位置するここ淡路島では、両者の勢力分布はどうなっているのか?との素朴な疑問を抱きました。淡路島と距離では絶対的優位を保つ明石焼か、はたまた認知度・人気で勝るたこ焼がより広まっているのか?  

そこで今回は、それぞれのお店の紹介を交えて現状を探ってみたいと思います。

 

 

□PART 1 明石焼編 

 たこ壱 さん


淡路島の玄関口岩屋の商業施設・淡路島タコステのブースにお店が有ります。オープンは淡路島タコステ開業と同時の2020年3月でそれ以前は埼玉でお店を出されていました。ご夫婦2人で切り盛りされています。

 

当初は明石焼だけでした。その後お客様からのリクエストによりたこ焼も始めました。ご主人が明石出身なので、ふわとろの明石焼の味はもちろんお墨付きです。

「淡路島で商売をするからには地元のたこを使う」という強いこだわりを持たれています。

手際よい、一連の作業に見入っていると、見る見るうちにホカホカの明石焼が出来上がりました。

注文が入って焼き始めるので、いつも焼きたてホヤホヤが食べられます。お箸でつかむと形が崩れそうな柔らかさです。

今回は明石焼側で紹介していますが、明石焼とほぼ人気を2分しているのがこちらのたこ焼。ご主人が「ここのたこ焼の味は他店にはありません」と語る、唯一無二の「たこ焼」です。

「日本一の明石たこと、とろとろクリーミーな生地で焼く逸品の明石焼・たこ焼」をぜひどうぞ!

 

淡路市岩屋1414-27 淡路島タコステ内
https://iwaya-tacoichi.shopinfo.jp/

TEL 070-6641-4304(予約など)
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜日(祝日は営業)
 

 

 志田 さん


北淡震災記念公園からほど近い、車で約1分ほどの所にお店が有ります。(神戸方面からは淡路ICより約20分、四国方面からは北淡ICより車で約10分)

看板にしっかりと「明石焼」の文字が見られます。

お店は営業40年ほどの老舗で、初めから明石焼がメインのお店です。ただ明石焼だけでは商売が成り立たないので、ほかのメニューも揃えています。

店内はカウンター席と奥に座席が有ります。

 

 

たこ焼関連のメニューは明石焼とマヨたこ焼の2種類だけで、お店の売れ筋はダントツで明石焼だそうです。

マヨたこ焼は子供らのリクエストにより生まれました。ほかのたこ焼店のように完成時にマヨネーズを付けるのでなく、焼いている途中でその中にマヨネーズを加える独特のものです。最後に青のりとソースを付けて完成です。

 

そしてこちらが看板メニューの明石焼です。たこは地元産。出汁は昆布で取っています。

店主さんの人柄がにじみ出ているようなやさしい味付けです。

地元のお客さんのみならず出汁が美味しいと評判で、遠くは九州や長野からもこの味を求めて来られるそうです。

 

淡路市富島1993
TEL 0799-82-0402
営業時間 16:00~22:00 土日祝 12:00~22:00
定休日 不定休

 

 

 岡八 さん


淡路警察署浦(うら)交番の裏にお店があります。 

東浦ICから国道28号を岩屋に向かって走ると5分位の所、左手にあります。

この交番は国道より少し奥に引っ込んでいて、さらに建物自体もとてもコンパクトです。店主さんがお客さんに場所の目印に伝えても、残念ながら見逃されることも有るそうです。(写真左隅の白い建物が浦交番です)

店主さんのお祖母さんの代から続いている30年来のお店です。今まで2度ほど改装しているそうです。

現在はご夫婦でお店を切り盛りされています。

お店の中はテーブル席と小グループで利用可能な座席が有ります。

もともとお好み焼だけのメニューでした。ただ奥様が明石の出身で明石焼が好きだったので明石焼を追加しました。
明石焼はどちらかと言うとサイドメニュー的存在ですが、たこ焼の文字はありません。どうしてもソース味が恋しい人にはその場でソースを提供しているようです。

たこは地元のたこを使用しています。出汁は鰹節ベースです。将来的には明石焼一本でと奥様はお考えです。

島外の常連のお客さんは、他のお客さんが増えると自分が困るという理由で、あまりこのお店を紹介したくないそうです。

店主さんも「お客さんが一度に来られると(2人でやっているので)待たせて、迷惑を掛けてしまうかも知れない」と心配されてます。とても控え目な方で、冗談半分で「(お店の事は)さらっと伝えておいて下さい」と言われていました。

 

淡路市浦1042
TEL 0799-74-3073
営業時間 11:30~14:00 17:30~21:00
定休日 木曜日

 

 

□PART 2 たこ焼編 

 たまご屋さんちのたこ焼き さん


国道28号沿いに海の見える洲本市厚浜海岸の絶好のロケーションに位置するこのお店。

 

現社長の祖父の代から鶏卵の販売をされていました。ご本人が学生時代に自分の学費を稼ぐ為、休日を利用してたこ焼の販売を始めたのがきっかけです。開店当初はプレハブのお店だったのが、今ではご覧のように立派な店舗に変わりました。

今までに多くのメディアに取材されている有名店で、店内には著名人のサインなどが見られます。

たこ焼以外にもいろいろなメニューがありました。その中の今川焼や手作りプリンも人気があるようです。

本題のたこ焼は3種類のメニューが用意されています。

お店の看板メニューである自慢の卵をふんだんに使用した「名物たこ焼き」。ほかには、この上に玉ねぎスライスをトッピングした淡路島感があふれているヘルシーな「玉たこ」が有ります。

 

そして、たこの身がはみ出してしまっている、大きな「地たこ」を使用したインパクト大の「たこ唐たこ焼き」がこちらです。

大阪ミナミに在るたこの大きさで有名なお店のものと比べると、2倍ほどの大きさです。(実際に、たこの重さを測ったようです) ボリュームたっぷりで食べ応えは満点です。

 

たこ焼の味と食感はあえて明石焼と大阪のたこ焼の間ぐらいにされています。

「大阪のたこ焼をわざわざ淡路島で焼いても意味が無いし、明石焼を淡路で焼いても意味が無い」という発想です。

淡路島らしい物をお客様に提供したいという社長の思いが溢れていました。

 

洲本市中川原町厚浜725-1
TEL 0799-28-0850
営業時間 9:00~18:00
定休日 水曜日

 

 

 新こむぎ さん


南あわじの福良から国道28号を洲本方面に車で10分ほどで国道沿いに店舗があります。

店主さんが以前の仕事を退職して、2000年から営業されています。

H30年には全国大会の「たこ焼グランプリ」でフライドオニオンを使った「オニオンたこ焼」がみごと地域賞を受賞しました。

店内はボックス席が中心でほかに個室、座敷とどんなお客さんでも落ち着いて楽しめそうです。  

メニューの種類が豊富であれこれ目移りしてしまうので、事前にある程度決めていないと注文選びが大変です。 

 

その数あるメニューのうちメインのお好み焼をおさえ、お店の人気ランキング堂々の1位が「たこ焼・明石焼風」です。

たこ焼は通常(ソース味)のものと明石焼風の2種類があります。「明石焼」ではなく、「明石焼風」となっているのが特徴です。

 

明石焼風は出汁につけていただきます。形も限りなくたこ焼に近い丸さです。(奥が明石焼風。手前が普通のたこ焼)あっさりしているので、注文が増えてきているそうです。あえて銅鍋で焼いているたこ焼はふわふわで柔らかです。これは店主さんのこだわりポイントです。                  

当初地元のたこを使っていたのですが、年輩のお客様の「たこが硬い」との指摘をうけ柔らかなたこに変えました。

「少し複雑な心境です」と語っておられました。

店内のあちらこちらにあるカラフルな手書きのPOPもこのお店の自慢の一つで、全商品がテイクアウト可能です。

 

南あわじ市市三条1188-3
TEL 0799-42-7798
営業時間 平日11:00~22:00 日曜日11:00~21:30
定休日 月曜日

 

 

 たこたこ さん


洲本市の中心にある洲本レトロこみちの一画にお店が有ります。以前の倉庫を改装しました。お店を始めてちょうど5年の店主さんは神戸の出身で、たこ焼店での勤務実績があります。洲本市の本町が生活するのに便利な環境だと感じて、たこ焼店を始めました。

 

お持ち帰り、店内(テーブル席あり)利用どちらでも可能です。たこ焼はソース味の代表的なもので、食べやすい「一口サイズ」。外をパリッと小さく包み、中はトロッとしたたこ焼です。


たこ焼のメニューは「たこ焼きソース」、「ネギかけだしたこ」、「ポンズたこ焼き」、そして今年新たに加わった「チーズ入りたこ焼き」の全4種類です。  

さらに通常のたこ焼はソース味のほかにしょうゆ、ポン酢、ドロソース味が選べます。

この中で気になったのが「ネギかけだしたこ」(???)です。

ソースを付けた普通のたこ焼の上から出汁をかけてしまう、私にとっては「えっ?えっ?」のショーゲキの光景でした。これが、このたこ焼の正体です。神戸の長田区・兵庫区あたりで見られる食べ方のようです。

「年内には移住相談窓口も設けるかも」と言われていた店主さん。余計な力が入っておらず、よい意味でゆる~い雰囲気のお店です。

レトロな街並みにこのたこ焼店が妙に馴染んでいました。

 

洲本市本町6-4-30
090-7091-0609
営業時間 11:00~19:00
定休日 金・土曜日

 

 

 たこ焼きの中山峠 さん


国道28号を南あわじ市から洲本市へ向かって進むと途中の中山峠に店舗が有ります。店名は「たこ焼きの中山峠」で、お店のメニューがたこ焼1品のみという淡路島島内では貴重な存在です。

当初は店主さんが車で移動販売されていたそうですが、その後裏山を切り拓いて(本気度スゴ過ぎます)出店。それ以来30年程の歴史を持つ人気店です。現在は奥様と息子さんの2人で切り盛りされています。 

お持ち帰りの専門店で、玄関マット(現在はデザインが変わってます)や包装紙などにちょっとしたお店のこだわりが感じられます。

ここのたこ焼は、自家製の天かすをたくさん使って高温で焼き、かりっと感を出されています。

この年期の入った滑らかで素早い手さばき、ついついずっと見入ってしまいます。

粉状の青のりと鰹節、自家製の天かすにソースと至ってシンプルです。良い意味で飽きのこない「たこ焼」本来の伝統の味を続けられているように思われます。これが長年多くのお客様から愛されている要因なのかも知れません。

 

南あわじ市中条中筋2128-2
TEL 0799-45-1446
営業時間 11:00すぎ~20:30頃
定休日 火曜日(祝祭日の火は営業)

 

 

□エピローグ

まず、今回紹介したお店が島内にある(明石焼・たこ焼の)すべてのお店ではないのでご了承ください。
その上で、

①両者の割合は、島全体ではたこ焼がやや優勢のように思われます。ただし北部の淡路市に限れば明石焼が目立っていました。たぶん明石の地理的影響かも知れません。ですので全国での割合と比べると、明石焼は健闘しているのではないでしょうか。 

②都市部にあるような、どちらかの専門店は少数でした。単独メニューでは人口の少ない所での経営は難しそうです。

③明らかなのはどちらにも「淡路産のたこ」を使っているお店があることです。(※すべてのお店ではありません)
これは淡路島が誇る豊富な御食国(みけつくに)ブランド食材の1つでもあります。

 

淡路島のたこについて洲本・五色町の「たこ料理」専門の川長旅館のご主人、川崎さんに話をお伺いしました。

「淡路産のたこ」は播磨灘の浅瀬で獲れるたこです。「明石のたこ」と同じです。ここにはエサであるエビやカニ、貝類などが豊富にいます。さらに明石海峡の激しい潮流にもまれて生育しているので、身がしまっています。ほどよい硬さで甘さもあり、とても美味しいものです。この美味しさの秘訣は豊富な良質のエサによるものとの個人的な見解をお持ちでした。

 

 

ところで明石焼とたこ焼、皆さんならどちらを選びますか?

大阪出身の私は子どもの頃から粉もんまみれで育ってきたのでもちろん、両方まとめていただきます‼
 

※各お店の営業時間、定休日などは今後の社会情勢により変わる場合があります。ご利用の際は最新の情報をご確認ください。

 

取材協力
たこ壱 さん
志田 さん
岡八 さん
たまご屋さんちのたこ焼き さん
新こむぎ さん
たこたこ さん
たこ焼きの中山峠 さん
川長旅館 川崎 さん

※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。

Date:2021.10.22

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